「朝しっかり乾かしたのに、昼にはうねって広がってしまう」「髪がパサついてまとまらない」と感じていませんか。50代になって、こうした悩みが強くなる方は少なくありません。
- 朝の時間がかかるうねり
- 広がってまとまらない髪
- ツヤが出にくい髪の表面
- 40代の頃と違う扱いにくさ
50代の髪は、40代のころと同じケアでは追いつかなくなることがあります。うねりとパサつきは別々の悩みに見えて、実はつながっていることも多いのです。

急にうねりが強くなった気がして、朝の支度が大変なんです。

年齢による変化なので、扱い方を変えれば大丈夫ですよ。順番に見ていきましょう。
この記事では、美容師の視点から50代の髪がうねる原因と、自宅でできるケア、美容室でできることを紹介します。今日から取り入れられることから始めてみてください。
50代の髪がうねる原因

50代になって急にうねりが強くなったと感じるのは、年齢による髪と頭皮の変化が重なっているためです。うねりの出方は人それぞれで、細かく波打つ方もいれば、大きく曲がる方もいます。
ここでは、考えられる4つの原因を紹介しましょう。原因がわかると、どこに手をかけるとよいかが見えてきます。当てはまるものが複数あっても、心配しすぎなくて大丈夫です。自分に当てはまるものを探しながら読んでみてください。更年期の髪の変化全体については、更年期と髪の変化の記事でまとめています。

年齢による髪の内部の変化
年齢とともに、髪の内部の状態も少しずつ変わっていくのです。
髪の中には性質の違う2種類の組織があり、その分布がかたよるとうねりが出やすくなるといわれています。花王の解説でも、年齢とともにうねる髪の割合が増えることが紹介されています。
髪の内部で起きている変化なので、表面のケアだけでは変えにくい部分です。
頭皮の弾力低下と毛穴のゆがみ
頭皮の変化も、うねりに関係すると考えられています。
年齢とともに頭皮の弾力や厚みが落ちると毛穴の形がゆがみ、生えてくる髪もねじれやすくなるといわれています。ただし、これは髪の内部の変化と同じく、はっきり言い切れるものではありません。
頭皮の状態を整えることが、これからの髪を守ることにつながるでしょう。
髪が水分を保ちにくくなる変化
年齢とともに、髪は水分を保ちにくくなります。
髪の中の水分や油分のバランスが変わると、1本1本の状態が不安定になります。水分が足りない髪は、もともとのうねりが表面に出やすくなるのです。
うねりとパサつきがセットで気になるのは、このためでしょう。
カラーやアイロンのダメージ
くり返すカラーやヘアアイロンのダメージも、うねりを強く見せます。
白髪が増えると、カラーの回数も自然に増えていくものです。ダメージが積み重なった髪は、もともとのうねりがより出やすくなるといえます。
カラーとの向き合い方は、白髪染めとファッションカラーの記事でもくわしく紹介しているので、あわせて読んでみてください。
うねりとパサつきの関係

うねりとパサつきは、別々の悩みのようで深くつながっています。片方だけを直そうとしてもうまくいかないのは、このためでしょう。
ここでは、2つがどうつながっているのかを3つの面から説明します。関係がわかると、毎日のケアで何を優先すればよいかが見えてきます。パサつきそのもののケアは、40代の髪のパサつき対策の記事でくわしく紹介しているので、あわせて読んでみてください。

うねりで変わるツヤの見え方
髪がうねると、ツヤが出にくくなります。
ツヤは、髪の表面で光がそろって反射することで生まれるものです。うねった髪は表面の向きがばらばらになるため、光が散ってパサついて見えやすくなるのです。
実際には乾燥していなくても、うねりのせいでパサついて見えることもあるでしょう。
乾燥で強く出るうねり
乾燥した髪は、湿気の影響を受けやすくなります。
水分が足りない髪は、外の湿気を吸い込みやすい状態です。髪の中に入った水分がかたよると、うねりやクセが目立ちやすくなるといわれています。
雨の日にうねりが強く出るのは、乾燥が関係していることも多いでしょう。
湿気で広がるうねり
雨の日や湿気の多い日に髪が広がるのも、同じ理由です。
髪が湿気を吸うと、うねりが出て全体がふくらみます。湿気の多い日は、無理にまっすぐ整えようとせず、まとめ髪で乗り切るのもひとつの方法でしょう。
雨の日の対処は、チリチリ毛とアホ毛の記事でも紹介しています。
うねりを落ち着かせる自宅ケア

うねりは、毎日のケアの積み重ねで扱いやすさが変わります。特別なことをするよりも、基本を整えるほうが結果につながるでしょう。うねりの出方そのものは変えられなくても、扱いやすさは工夫できるものです。
ここでは、乾かし方を中心に4つのポイントを紹介します。どれも道具をそろえなくても始められます。難しいことは何ひとつありません。今日の夜から試してみてください。
夜のうちにしっかり乾かす
うねり対策の基本は、夜のうちに髪をしっかり乾かすことです。
濡れたまま眠ると、髪は乾く途中の形のまま固まってしまいます。半乾きのまま寝た翌朝に、うねりやクセが強く出てしまうのはこのためです。
お風呂から上がったら、早めにドライヤーで乾かしましょう。
根元の向きを意識した乾かし方
乾かすときは、根元の向きを意識してみてください。
髪は根元の生えぐせに引っぱられて、うねりが出ます。指を入れて根元を起こし、いつもと反対方向にも風を当てながら乾かすと、クセが落ち着きやすくなるでしょう。最後に上から下へ風を当てると、毛流れが整います。
冷風で仕上げると、形が落ち着きやすくなります。トップのボリュームも気になる方は、50代の髪型とボリュームの記事も参考にしてください。
つけすぎないスタイリング剤
スタイリング剤は、つけすぎないことが大切です。
うねりを抑えたい気持ちから、たっぷりつけてしまう方は少なくありません。ただ、量が多すぎると髪が重くなり、かえってべたついて見えることもあります。
少量から始めて、足りなければ少しずつ足していきましょう。
頭皮マッサージの習慣
頭皮をやさしくほぐす習慣も、取り入れてみてください。
指の腹を頭皮に当て、頭皮ごと動かすようにゆっくり回すのがコツです。毎日できればよいのですが、思い出したときで構いません。
続けやすい形で、無理なく習慣にしていきましょう。やり方と続けやすいタイミングは、40代50代の頭皮マッサージの記事で紹介しています。
うねりが気になる人のNG習慣

うねりが気になるあまり、かえって髪の状態を悪くしてしまう習慣もあります。よかれと思って続けていることが、うねりを強めている場合もあるでしょう。自分では気づきにくいものばかりです。
ここでは、サロンでよく見かける4つの習慣を紹介します。ひとつでも当てはまったら、見直すきっかけにしてみてください。やめるだけで変わることもあります。気づいたときが見直しどきです。
毎日の高温ヘアアイロン
毎日高い温度でヘアアイロンを使うのは、避けたい習慣です。
熱のダメージが積み重なると髪は硬くなり、うねりがかえって強く出てしまうことがあります。使う場合は温度を下げ、同じ場所に何度も当てないようにしましょう。
アイロンを使わない日をつくって、髪を休ませることも大切です。
自己流で続けるお手入れ
自己流のお手入れを続けることにも、注意が必要です。
髪質は年齢とともに変わっていきます。40代のころと同じケアを続けていると、今の髪に合わなくなっていることもあるでしょう。
迷ったときは、今のお手入れの内容を美容師に伝えて相談してみてください。
洗い流さないトリートメントの乱用
洗い流さないトリートメントの使いすぎにも気をつけましょう。
たっぷりつければまとまると思われがちですが、量が多いと髪は重くなります。べたついた髪は汚れもつきやすく、仕上がりも重たく見えてしまうでしょう。
商品に書かれている目安量を守って使ってください。
合わないくせ毛用シャンプー
くせ毛用と書かれたシャンプーが、必ず合うとは限りません。
くせ毛用のシャンプーやトリートメントには、しっとり仕上がるタイプが多くあります。髪の状態によっては重すぎて、かえってコンディションを悪くしてしまうこともあるのです。
自分の髪に合っているかどうかは、美容師に見てもらうと安心でしょう。
美容室でできるうねり対策

自宅のケアで扱いやすくならないときは、美容室でできる方法を相談するのもひとつです。うねりの強さや髪の状態によって、向く方法は変わります。自分の髪に何が向くかは、実際に見てもらうのがいちばん確かです。
ここでは、縮毛矯正を中心に美容室でできることを紹介しましょう。施術の名前だけで選ばず、中身を確かめることが大切です。気になることは、遠慮なく美容師に質問してみてください。納得してから受けることが大切です。

髪に体力があるときの縮毛矯正
髪にまだ体力がある場合は、縮毛矯正をおすすめすることがあります。
縮毛矯正は薬剤と熱で髪をまっすぐに整える施術で、うねりをしっかり落ち着かせられるのが特長です。ただし、ダメージが進んだ髪にはかけられないこともあります。
かけられるかどうかは、髪の状態を見て判断してもらいましょう。縮毛矯正をやめたいと考えている方は、縮毛矯正をやめたいときの記事も参考にしてください。
酸性ストレートや髪質改善の注意点
酸性ストレートや髪質改善トリートメントという名前にも、注意が必要です。
これらは名前が同じでも、使う薬剤や工程は美容室によって違います。期待していた仕上がりと違った、ということも起こりえるでしょう。
どんな薬剤でどんな工程なのかを、事前に確認してみてください。
縮毛矯正の実績がある美容室選び
迷ったときは、縮毛矯正の実績がある美容室を選ぶと安心です。
うねりを扱う施術は、薬剤の選び方やかけ方に経験が必要になります。実績のある美容室なら、髪の状態に合わせた提案をしてもらいやすいでしょう。
ホームページやSNSで、縮毛矯正の仕上がりを見てから選ぶのもよい方法です。
頭皮をほぐすヘッドマッサージ
美容室やリラクゼーションサロンのヘッドマッサージも、取り入れてみてください。
自分では届きにくい場所まで、プロの手でしっかりほぐしてもらえるのが魅力です。気持ちがゆるむ時間にもなるでしょう。
美容室のメニューとして受ければ、髪のことも一緒に相談できます。
50代のうねりのよくある質問

ここでは、50代のうねりについてサロンでお客様からよくいただく質問にお答えします。髪型の決め方や朝の直し方など、迷いやすいところをまとめました。同じ質問をいただくことが多い内容です。
うねり方は人によって違います。季節や体調によっても、感じ方は変わります。自分の髪でどうすればよいか迷ったときは、担当の美容師に聞いてみてください。気になる質問から読んでみましょう。
【Q1】うねりを生かす髪型の決め方
うねりを生かすかどうかは、一概には決められません。
うねり方や、やりたい髪型、自分でセットできるかどうかによって変わるからです。毎朝のセットに時間をかけられる方と、そうでない方でも、選ぶ髪型は違うでしょう。
自分の髪のうねり方を見てもらいながら、扱いやすい形を一緒に決めていきましょう。
【Q2】前髪だけの部分縮毛矯正
前髪だけの部分縮毛矯正も、選択肢としては十分ありです。
ただし、かけていない部分のクセとの調和を考える必要があります。また、伸びてきたときに矯正した部分とクセの部分が混ざり、かえって扱いにくくなることもあるでしょう。
かけるかどうかも含めて、美容師と相談して決めてください。
【Q3】朝うねったときの直し方
ふだんヘアアイロンを使っている方は、濡らさずにそのままアイロンで整えるのがおすすめです。
中途半端に濡らすと髪に余分な水分が残り、熱によるダメージを受けやすくなるからです。根元からくしを通し、指で挟んでクセを伸ばした状態でアイロンを当てましょう。
寝ぐせ直しのミストを使うくらいなら、シャワーやお湯で全体をしっかり濡らし、そこから乾かすほうがうねりに対応しやすくなります。濡らして乾かしてすぐ出かけるときは、完全に乾いたころに髪が余計に広がることもあるので気をつけてください。いつもより少し多めにスタイリング剤を使うと落ち着きやすいものの、クセによって変わるので一概にはいえません。
【Q4】うねった髪が元に戻るか
一度うねった髪が元に戻るかどうかは、言い切れません。
今生えている髪のうねりは、縮毛矯正などの施術で伸ばすことはできます。ただし、これから生えてくる髪がどうなるかは、その方の状態によって変わるためです。
今ある髪を大切に扱いながら、付き合い方を見つけていきましょう。
【Q5】ヘッドマッサージの頻度
自宅でのマッサージは、毎日できるのが理想です。
とはいえ毎日続けるのは大変なので、思い出したときに行うくらいでも構いません。サロンでのヘッドマッサージは、通っている美容室があれば行くたびに受けるとよいでしょう。
決まった美容室がなく、しっかりケアしたい方は、月1回から始めてみてください。
50代のうねり対策まとめ

50代のうねりは、髪の内部の変化や頭皮の状態、ダメージの積み重ねなどが重なって起こります。うねりとパサつきはつながっているので、乾燥を防ぎながら扱い方を見直すことが近道です。
- 夜のうちにしっかり乾かす
- 根元の向きを意識した乾かし方
- スタイリング剤は少量から
- 高温アイロンと自己流ケアの見直し
- 体力があるうちの縮毛矯正
年齢とともに髪は変わっていきます。40代のころと同じケアにこだわらず、今の髪に合う方法を選んでいきましょう。
うねりが強くて扱いにくいと感じたら、ひとりで悩まず美容師に相談してみませんか。髪の状態を見てもらえば、今できることが見つかるはずです。


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