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「前髪の両端だけ、短い毛ばかりで伸びてこない」「生え際がさみしく見えて、老けた印象になった気がする」と感じていませんか。50代後半から60代になると、こうした生え際の悩みを打ち明けてくださる方が増えてきます。
- 前髪の両端だけ短い毛
- いつまでも伸びない生え際
- さみしく見えるおでこまわり
- 何をすればいいかわからない不安
実は、その短い毛は伸びていないのではありません。伸び切る前に生え変わっていることが多いのです。

生え際の毛だけ、ずっと短いままなんです。もう伸びないのでしょうか。

伸びていないわけではないんですよ。まずは、髪の生え変わりのしくみから知っておきましょう。
この記事では、現役美容師の視点から、生え際の短い毛が伸びない理由と原因、サロンで伝えているケア、目立ちにくい前髪の作り方、お客様の例を紹介します。
- 短い毛は「生え変わり」と知っておく
- 頭皮全体をいたわるケアを続ける
- 短い毛を生かす前髪を美容師に相談する
生え際の短い毛が伸びない理由

生え際の短い毛を見ると、「もう伸びないのかな」と不安になるものです。でも、まず知っておいてほしいのは、髪には生え変わりの周期があるということです。
ここでは、サロンでお客様にいちばん最初にお話ししている、髪の生え変わりのしくみを紹介します。しくみがわかると、短い毛への見方が少し変わるはずです。図解とあわせて確かめてみてください。

伸びないのではなく生え変わっている
生え際の短い毛は、止まっているように見えても、実は少しずつ伸びています。
ただ、長く伸び切る前に抜けて、また新しい毛に生え変わっているのです。だから、いつ見ても短い毛ばかりに見えてしまうことがあります。
「伸びない」のではなく「伸び切る前に生え変わる」と考えると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
髪には生え変わりの周期がある
髪の毛は、生える・伸びる・抜けるをくり返しているといわれています。
この流れを毛周期(もうしゅうき)と呼びます。1本1本の髪がそれぞれの周期で生え変わっているので、毎日少しずつ髪が抜けるのは自然なことです。
抜けたあとには、同じ場所からまた新しい髪が生えてきます。
周期が短くなると短い毛が増える
年齢を重ねると、この周期のうち「伸びる期間」が短くなることがあるといわれています。
伸びる期間が短いと、髪が長くなる前に抜けてしまうでしょう。その結果、短い毛の割合が増えて、生え際がさみしく見えるのです。
とくに、前髪の両端の剃り込みのあたりは、変化が目に入りやすい場所です。
短い毛が増える原因

では、なぜ生え際に短い毛が増えるのでしょうか。サロンで多くの方を見てきて感じるのは、原因はひとつに決められないということです。
ここでは、考えられる原因を紹介します。どれか1つだけが原因というより、いくつかが重なっていることが多いので、自分に当てはまりそうなものがないか確かめてみてください。
ひとつに決められない原因
生え際の短い毛は、いろいろな原因が重なって起きていると感じます。
たとえば、ひっつめ髪のように引っ張る髪型、ピンやカチューシャでの圧迫、カラーの負担などです。どれか1つをやめればすぐ変わる、というものではありません。
だからこそ、できることをひとつずつ見直していくことが大切です。
年齢やホルモンの変化
年齢を重ねることや、ホルモンバランスの変化も、原因のひとつと考えられています。
更年期をきっかけに、髪のハリやコシが変わったと感じる方は少なくありません。体の変化が、髪や頭皮にもあらわれることがあるのです。
更年期の髪の変化については、更年期と髪の変化の記事でくわしく紹介しています。
生え癖の変化で目立つことも
生え癖が変わることで、短い毛が目立つようになる場合もあります。
以前は気にならなかったのに、毛流れが変わって短い毛が立ち上がったり、浮いて見えたりすることがあるのです。
髪そのものだけでなく、見え方が変わっているだけのこともあります。
サロンで伝えている生え際のケア

生え際の短い毛が気になる方には、毛周期のお話をしたうえで、考えられることはひととおりアドバイスするようにしています。
ここで紹介するのは、サロンで実際にお伝えしているケアです。どれか1つに頼るのではなく、できることを組み合わせて続けていくのがおすすめです。
負担の少ないカラーとパーマ
まずは、カラーやパーマの方法を見直します。
頭皮や髪に負担をかけない方法を、お客様と一緒に考えるのが基本です。染める頻度や薬剤の種類を変えることもあります。
とくに自分で染めている方は、白髪が目立つところや塗りやすいところに、薬剤が多くつきやすい傾向があります。そのことも美容室で伝えてください。伝え方は、市販の白髪染めを美容室に伝えるときの記事で紹介しています。
育毛剤とマッサージは頭皮全体に
育毛剤や頭皮マッサージもおすすめしています。
ただ、生え際だけにピンポイントで使う必要はありません。育毛剤もマッサージも、頭皮全体をすこやかに保つためのものです。
マイナチュレは、公式サイトでは女性用の薬用育毛剤(医薬部外品)として紹介されています。使い方は50代の薄毛と育毛剤の記事、マッサージのやり方は40代50代の頭皮マッサージの記事をご覧ください。
ヘッドスパと毎日の過ごし方
美容室のヘッドスパも、頭皮をいたわる方法のひとつです。
あわせて、規則正しい生活や食事、ストレスをためないことなど、毎日の過ごし方も見直してほしいとお伝えしています。
すぐに結果を求めず、ゆっくり続けられることから始めましょう。
短い毛が目立ちにくい前髪

ケアを続けながら、髪型で見え方を整えることもできます。短い毛を隠すのではなく、生かすという考え方です。
ここでは、サロンで提案している前髪とスタイルの考え方を紹介します。抵抗がなければ、次に美容室へ行ったときに相談してみてください。図解とあわせて確かめられます。

短い毛を起点に流す前髪
1つ目は、短い毛を起点にして、流れるように前髪を作る方法です。
短い毛を無理に長い髪でおおうのではなく、短い毛から自然につながるように前髪を作ると、生え際がなじんで見えます。
抵抗がなければ、ぜひ一度試してみてください。
生え癖に合わせたスタイル
2つ目は、生え癖に合わせたスタイルにすることです。
生え癖にさからうと、短い毛が浮いたり立ち上がったりしやすくなります。今の毛流れを生かすほうが、すっきり見えることが多いのです。
どんな生え癖があるかは、美容師に見てもらうとわかりやすいでしょう。
毎日かんたんにできる形
3つ目は、毎日かんたんにできる形にすることです。
美容室でどんなにきれいに整えても、自宅で再現できなければ続きません。自分で無理なく整えられるスタイルを提案するようにしています。
朝の支度にかけられる時間も、遠慮なく伝えてください。
生え際が気になったお客様の例

ここでは、生え際の薄さを気にされていたお客様の例を紹介します。短い毛そのものは変わらなくても、見え方が変わることがあります。
どの方にも同じことが起きるとは限りません。ただ、あきらめずにできることを続けた方の例として、参考にしていただけたらうれしいです。
市販カラーからヘアマニキュアへ
市販のカラーをくり返していたお客様で、生え際と剃り込みの部分の髪が、明らかに薄くなっていた方がいました。
その方は、市販のカラーをやめて、ヘアマニキュアに切り替えることにしました。切り替えには時間がかかりましたが、今は2か月おきに染める形に落ち着いています。
短い髪であることは、あまり変わっていません。それでも、「薄いな」という印象はなくなりました。短い毛をなくすことだけが、ゴールではないのだと感じた例です。
育毛剤を始めた方の声
育毛剤を使い始めたお客様からは、こんな声も聞いています。
「細くて頼りなかった髪が、短いなりにしっかりしてきたように感じる」とおっしゃっていました。感じ方には個人差がありますが、続けてきた方の実感として紹介します。
育毛剤は、頭皮環境を整えるためのものです。毎日続けることを大切にしてください。
生え際の短い毛のよくある質問

ここでは、生え際の短い毛についてよく聞かれる疑問をまとめました。気になるものから読んでみてください。
髪や頭皮の状態は人によって違うため、ここでの答えがすべての方に当てはまるとは限りません。迷ったときは、担当の美容師に今の生え際を見てもらうと安心です。
【Q1】40代でも同じことが起きるか
40代でも起きることはありますが、気になる場所は年代によって違うと感じます。
更年期に入った40代後半から50代前半の方は、トップや分け目のあたりの薄さを気にされる方が多いです。生え際の短い毛の悩みは、それより上の年代の方からよく聞きます。
分け目が気になる方は、50代の分け目が目立つ悩みの記事もあわせてご覧ください。
【Q2】白髪隠しで隠してもいいか
洗えば落とせるタイプの白髪隠しなら、その日のうちにしっかり洗い落とせば使ってかまいません。
ただ、地肌につきやすいので、つけ方には注意が必要です。頭皮に赤みやかゆみ、傷があるときは控えましょう。
選び方やつけ方は、50代の白髪隠しの記事でくわしく紹介しています。
【Q3】ピンやカチューシャで押さえてもいいか
使うなら、なるべくゆったり留めるようにしてください。
きつく留めたまま長い時間を過ごすと、同じ場所に負担がかかり続けます。仕事などでしっかり留めた日は、終わったら早めに外すのがおすすめです。
髪を結ぶときも、同じように考えてみてください。
【Q4】部分ウィッグを使ってもいいか
部分ウィッグは、使い方に気をつけたいアイテムです。
留め具が同じ髪を何度も引っ張ることで、かえって生え際に負担をかけてしまうことがあります。
使うかどうか迷うときは、担当の美容師に相談してみましょう。
【Q5】病院に相談したほうがいいか
生え際の短い毛だけでなく、頭皮の赤みやかゆみ、円形に抜けている場所があるときは、皮膚科に相談すると安心です。
更年期の不調もあわせて気になる方は、婦人科に相談するのもひとつの方法です。ひとりで抱え込まず、専門家の力を借りましょう。
抜け毛の見分け方は、40代50代の抜け毛の記事で紹介しています。
生え際の短い毛のまとめ

生え際の短い毛は、伸びないのではなく、伸び切る前に生え変わっていることが多いものです。原因はひとつではないので、できることを組み合わせて続けていきましょう。
- 伸び切る前に生え変わっている短い毛
- 年齢・ホルモン・生え癖など重なる原因
- 負担の少ないカラーと頭皮全体のケア
- 短い毛を起点に流す前髪
- あせらず続けることの大切さ
短い毛をなくすことだけを目指すと、つらくなってしまいます。今の髪を大切にしながら、見え方を整えていく方法もあるのです。
「生え際が気になるけれど、どうすればいいかわからない」という方は、担当の美容師に相談してみませんか。今の髪と生え癖に合ったスタイルを、一緒に見つけていきましょう。


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