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「シャンプーをやめたら頭皮によさそう」「湯シャンが気になるけれど、50代の髪でも大丈夫?」と迷っていませんか。頭皮のベタつきやかゆみが気になりはじめる年代だからこそ、洗い方を変えてみたくなる方も多いでしょう。
- 気になる湯シャンの始め方
- 湯シャンを試して出てきたベタつき
- 自分でも気づく頭皮のにおい
- 白髪染めをしていても大丈夫かという不安
湯シャンは悪い洗い方ではありませんが、どなたにでも合う方法ではありません。

湯シャンを始めてみたら、なんだか髪がベタベタするんです。

湯シャンは向き・不向きがはっきりしているんです。今の髪に合うかどうか、一緒に確かめてみましょう。
この記事では、美容師の視点から湯シャンでベタつく理由と、50代に向く人・向かない人の違い、無理のない取り入れ方を紹介します。湯シャンを始めるか迷っている方も、すでに試している方も参考にしてください。
湯シャンの考え方と50代の髪

湯シャンは、シャンプーを使わずにお湯だけで髪と頭皮を洗う方法です。「洗いすぎをやめる」という考え方は間違いではありませんが、湯シャンは誰にでも合う魔法の洗い方ではありません。
ここでは、湯シャンがどんな考え方から生まれたのか、そして50代の髪にとってどうなのかを紹介します。流行っているから試すのではなく、しくみを知ってから選ぶことが大切です。まずは基本の考え方から確かめていきましょう。
お湯だけで洗う湯シャンとは
湯シャンとは、シャンプー剤を使わず、ぬるめのお湯だけで頭皮と髪を洗う方法です。
頭皮の皮脂を取りすぎないようにしたい、という考えから試す方が多いようです。お湯だけでも、ある程度の汚れは落とせるといわれています。
ただし、落とせるのは水になじむ汚れが中心だと考えておきましょう。
常在菌と皮脂の関係
私たちの皮膚には、常在菌(じょうざいきん)と呼ばれる菌がすんでいます。
常在菌は、汗や皮脂を分解して肌を守る役割があるといわれる存在です。洗浄力の強いシャンプーで洗いすぎると、肌を守ってくれる菌まで落としてしまうという考え方が、湯シャンのもとになっています。
この考え方そのものは、洗いすぎを見直すきっかけとして役に立つでしょう。
万人向けではない理由
とはいえ、湯シャンはどなたにでもおすすめできる方法ではありません。
頭皮の皮脂の量や髪の状態は、人によって大きく違います。合わない方が続けると、頭皮のトラブルや髪の傷みにつながることもあるのです。
頭皮にとって理屈の上で正しいことと、毎日を気持ちよく過ごせることは、必ずしも同じではないと私は考えています。
湯シャンでベタつく理由

湯シャンを始めた方からよく聞くのが、「髪がベタつく」「においが気になる」という声です。これは、シャンプーをやめても、頭皮の皮脂はすぐには減らないことが大きな理由と考えられます。
ここでは、湯シャンでベタつきやにおいが出る理由と、サロンで見かける湯シャンをしている方の髪の特徴を紹介します。今の自分の頭皮に当てはまるものがないか、確かめながら読んでみてください。
皮脂はすぐには減らない
シャンプーをやめても、頭皮から出る皮脂の量はすぐには変わりません。
高速道路で急ブレーキをかけても、車はすぐには止まれないのと同じです。これまでの皮脂の量のまま、落とす力だけが弱くなるため、頭皮に皮脂がたまりやすくなります。
湯シャンを始めてすぐのベタつきは、このずれから起こると考えられるのです。
酸化した皮脂とにおい
頭皮に残った皮脂は、時間がたつと酸化していきます。
実は私も以前、洗顔フォームをやめてお湯だけで顔を洗う方法を試しました。もともと皮脂が多いタイプだったため、油焼けで顔の色が変わってしまったのです。酸化した皮脂は、においや毛穴づまりの原因になることがあります。
頭皮も顔と同じ皮膚なので、皮脂をため込まないことが大切です。
サロンで見る湯シャンのサイン
湯シャンをしているお客様の髪には、共通して見られるサインがあります。
まず、においは確実にあるといってよいでしょう。さらに、手にまとわりつくような、皮脂がたまったとき特有の感触も見られます。予洗いでお湯を髪がはじいてしまい、全体をまんべんなく濡らしにくいのも特徴です。
- 確実に感じる頭皮のにおい
- 手にまとわりつく皮脂の感触
- お湯をはじいて濡れにくい髪
当てはまるものが多い方は、今の洗い方を見直すタイミングかもしれません。
湯シャンが向く人・向かない人

湯シャンには、向いている人と向いていない人がいます。結論からいうと、50代で湯シャンが向く人は、じつは少ないと感じています。この年代は、白髪染めやカラーをしている方がほとんどだからです。
ここでは、湯シャンが向く人の条件と、向かない人の特徴を紹介します。自分がどちらに当てはまるか、図解とあわせてチェックしてみてください。当てはまらない場合は、無理に湯シャンを選ばなくて大丈夫です。

湯シャンが向く人の条件
湯シャンが向いているのは、次の条件がそろっている方です。
カラーやパーマなどの薬剤を使っていない黒髪で、ふだんスタイリング剤もつけない方が当てはまります。ベタつく期間があってもがまんできるかどうかも、大事な条件です。
- カラーやパーマをしていない黒髪
- スタイリング剤を使わない毎日
- 整った食生活
- ベタつく期間をがまんできる余裕
すべてがそろう方は、試してみる価値があるでしょう。
カラーをしている人が向かない理由
白髪染めやカラー、パーマ、縮毛矯正をしている方には、湯シャンはおすすめしません。
薬剤は、頭皮の常在菌では分解できないものです。お湯だけでは落としきれず、頭皮に負担が残ることがあるため、シャンプーでしっかり洗ったほうが安心です。
白髪染めの間隔については、白髪染めの頻度の記事もあわせてご覧ください。
オイルやワックスを使う人
ヘアオイルやワックスなどを使う方も、湯シャンには向いていません。
油分を含むスタイリング剤は、お湯だけでは落ちにくいものです。その日のうちに落とせないと、頭皮や髪に残ってしまうことになります。
接客のお仕事などで清潔感が大切な方も、シャンプーを使うほうが安心でしょう。
50代の湯シャンの取り入れ方

50代の方には、基本的にシャンプーを使う洗い方をおすすめしています。それでも湯シャンにチャレンジしてみたいなら、いきなり毎日を湯シャンにせず、少しずつ取り入れるのがコツです。
ここでは、無理なく湯シャンを取り入れる方法と、お湯の温度やすすぎの時間の目安を紹介します。ベタつきやにおいが出てきたら、無理をせずシャンプーに戻しましょう。自分の頭皮の様子を見ながら進めてみてください。

2日に1回だけ湯シャンにする
毎日髪を洗う方は、2日に1回だけ湯シャンにしてみましょう。
シャンプーの日と湯シャンの日を交互にすれば、皮脂がたまりすぎるのを防ぎやすくなります。毎日のシャンプーを少し休ませる感覚で始めるのがおすすめです。
ベタつきが気になったら、シャンプーの日を増やしてください。
皮脂が落ち着く秋冬に始める
湯シャンを始めるなら、秋冬がおすすめです。
汗をかきやすい春夏にくらべて、秋冬は皮脂の出方が落ち着いている時期です。ベタつきやにおいが出にくい季節からチャレンジすると、続けやすいでしょう。
本気で湯シャンに切り替えたい場合は、シャンプーを使ってきた年数と同じくらいの期間をかけて、ゆっくり移行するくらいの気持ちで取り組みましょう。
お湯の温度とすすぎの時間
湯シャンのお湯は、38℃くらい、高くても40℃までを目安にしてください。
シャンプーを使わないぶん、すすぎがとても大切になります。シャンプーのときの倍くらい、3分ほどかけてすすいでもいいくらいです。
指の腹で頭皮をなでるように動かしながら、お湯を全体にいきわたらせましょう。
すすぎを見直すシャワーヘッド

湯シャンでもシャンプーでも、洗い方の中心になるのはすすぎです。毎日のすすぎを心地よくするために、シャワーヘッドを見直してみるのもひとつの方法です。
ここでは、すすぎが大切な理由と、シャワーヘッドを見直すときのポイントを紹介します。シャワーヘッドは、シャンプーの代わりになるものではありません。あくまで、毎日のすすぎを続けやすくするための道具として考えてみてください。
すすぎは洗い方のかなめ
頭皮の汚れを落とすうえで、いちばん大切なのはすすぎです。
サロンでは、すすぎが短すぎる方を圧倒的によく見かけます。すすぎを見直すだけで、洗い上がりが変わることも少なくありません。
基本の洗い方は、シャンプーの基本の洗い方の記事でくわしく紹介しています。
シャワーヘッドの見直しという選択
すすぎをもっと快適にしたい方は、シャワーヘッドに目を向けてみましょう。
私自身、ナノバブルやマイクロバブルを試してみたくて、ほかのメーカーのバブル系シャワーヘッドを使っています。やさしく不要な汚れを取ってくれているような気がしたのが正直な感想です。ただし、シャワーヘッドは髪や頭皮への効果が決まっているものではないため、感じ方には個人差があります。
ミラブルシリーズからは、新しいモデルの「ミラブルEx」が登場しています。気になる方は、公式サイトで特長を確かめてみてください。
選ぶ前に確かめたいこと
シャワーヘッドを選ぶ前に、確かめておきたいことがあります。
価格や重さ、今のお風呂の水圧との相性は、商品によって違います。毎日手に持つものなので、無理なく使い続けられるかを考えて選びましょう。
シリーズの前のモデルについては、ミラブルzeroの口コミまとめの記事で口コミの傾向を紹介しています。
湯シャンのよくある質問

ここでは、湯シャンについてよく聞かれる疑問をまとめました。始める前の不安や、試してみて困ったときの参考にしてください。
頭皮の状態は人によって違うため、ここでの答えがすべての方に当てはまるとは限りません。ネットの情報に振り回されて悩みすぎるのがいちばんよくないので、迷ったときは担当の美容師に頭皮を見てもらいましょう。気になる質問から読んでみてください。
【Q1】シャンプーを薄めて使うのはどうか
シャンプーは、薄めずに原液のまま使いましょう。
洗浄力が気になって薄めたくなる方もいますが、薄めると汚れを落としきれません。薄めたぶん、洗えていないだけになってしまうのです。
量は1回につき1プッシュ、多くても2プッシュを目安にし、手のひらになじませてから頭皮につけてください。
【Q2】湯シャンでフケやかゆみが出たとき
湯シャンでフケやかゆみが出てきたら、まずはシャンプーに戻しましょう。
頭皮に皮脂や汚れがたまっていることが考えられます。シャンプーに戻したうえで、基本の洗い方ができているかを見直すことが大切です。
頭皮がじゅくじゅくしている、かさぶたがある、かゆみやフケが異常に多いといった場合は、まず医療機関で診てもらってください。頭皮のかゆみについては、頭皮のかゆみと乾燥の記事でもくわしく紹介しています。
【Q3】湯シャンのにおいが気になるとき
においが気になるときは、無理をせずシャンプーに戻しましょう。
においは、頭皮に皮脂がたまっているサインです。がまんして続けるより、一度しっかり洗い流すほうが頭皮にとって安心です。
においが落ち着くまでは、シャンプーで洗う日を続けてください。頭皮のにおいの原因と対策は、50代女性の頭皮のにおいの記事でくわしく紹介しています。
【Q4】お湯を髪がはじくとき
予洗いでお湯を髪がはじくのは、皮脂がたまっているサインです。
この状態では、全体をまんべんなく濡らすことができません。シャンプーでいったん皮脂をリセットすることをおすすめします。
そのうえで、湯シャンの回数を減らすか見直してみてください。
【Q5】シャンプーは頭皮に悪いか
シャンプーが、頭皮に悪いわけではありません。
今のシャンプーは進化していて、頭皮にやさしいものもたくさんあります。やさしいシャンプーと十分なすすぎで、洗いすぎの心配にも対応できるのです。
どれを選べばよいか迷うときは、購入しなくてもよいので、美容師に合いそうな商品を教えてもらいましょう。
50代の湯シャンまとめ

湯シャンは悪い洗い方ではありませんが、50代で向く人は限られます。白髪染めやカラーをしている方は、シャンプーを使ってしっかりすすぐことを基本にしましょう。
- 誰にでも合うわけではない湯シャン
- すぐには減らない頭皮の皮脂
- カラーやスタイリング剤を使う人には不向き
- 試すなら2日に1回・秋冬から
- 38℃のお湯とたっぷりのすすぎ
まずは今夜、すすぎの時間をいつもより長くとることから始めてみてください。それだけでも、洗い上がりの違いに気づけるはずです。
「自分の頭皮に湯シャンが合うかわからない」「今のシャンプーで合っているか不安」という方は、担当の美容師に頭皮を見てもらいませんか。今の髪と頭皮に合う洗い方を、一緒に見つけていきましょう。


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